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更新日:2013年3月11日
むかしから、この塚〈つか〉には、金〈きん〉のにわとりがうずめてあるといわれていました。
明治十六年は、ひでりで、いねはかれ、十七年は二百十日の大風、十八年は、大水で、田はたは流されてしまいました。
毎年の不作〈ふさく〉で、村は大へんびんぼうになりました。そこで、
「この塚の金のにわとりをほり、村をすくおう。」
と、そうだんがきまり、ほりおこしました。人びとは、金のにわとりがでてくるのをまちかまえましたが、まが玉〈たま〉やくだ玉が百こばかりと、さびた刀〈かたな〉がでただけでした。
村びとは、がっかりして、ひざをついてしまいました。
(魚住村誌から)
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