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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』東播編 > 都染〈つそめ〉の弥勒庵〈みろくあん〉(加西市都染町)

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更新日:2013年2月11日

都染〈つそめ〉の弥勒庵〈みろくあん〉(加西市都染町)

いまの加西市都染〈つそめ〉町を開拓〈かいたく〉したのは、多田栄吉という人だといわれています。その多田栄吉は大へん農業に熱心でありましたが、ある年、水田の稲〈いね〉がすっかり枯れてしまいました。
そのあくる年もまた続いて稲が枯れてしまいました。
栄吉は稲の枯れるのは害虫のためだと知りましたが、その害虫を駆除〈くじょ〉する方法がないのですっかり困〈こま〉ってしまいました。
そこへある人から、「弥勒菩薩〈みろくぼさつ〉をおまつりすれば、かならず害虫を追いはらってくださる。」と聞きました。栄吉はさっそく比叡山〈ひえいざん〉から、弥勒菩薩〈みろくぼさつ〉をまねいて、都染の村にまつりました。
その年から不思議にも稲がかれなくなったといいます。住民はよろこんで弥勒菩薩〈みろくぼさつ〉を信仰するようになりました。その弥勒菩薩〈みろくぼさつ〉を安置〈あんち〉したのがいまの弥勒庵〈みろくあん〉だといわれています。

その時から都染の村では、虫よけの夏の年中行事である虫送りはする必要がなくなりました。
ほかのところにくらべて都染に虫送りの行事がなかったのはこれがためであります。

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