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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』東播編 > 潮〈しお〉の井〈い〉(加西市鎮岩町)

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更新日:2013年1月28日

潮〈しお〉の井〈い〉(加西市鎮岩町)

広さは約一メートル四方の大へん浅い井戸であります。底からたえず水の泡〈あわ〉を吹いているのも不思議なことです。それで世間ではブツブツ井戸といっています。きわめて少量〈しょうりょう〉のガスが出ているのかも知れません。
これについての伝説はいろいろあります。

むかし、少彦名命〈すくなひこなのみこと〉が紀伊国熊野〈きいのくにくまの〉にいき、大己貴命〈おおなむちのみこと〉を恋〈こい〉しく思い、熊野浦から潮水〈しおみず〉をここに送ったから、「潮の井」という名がついたといわれています。
そしてこの井戸は朝夕満干〈みちひき〉があるといいつたえています。
北条の住吉神社の例祭〈れいさい〉の四月二日の早朝には、この潮の井にいき水垢離〈みずごり〉をとって身体を清め、みこしをかつぎます。
その水たまりのそばに石でつんだ、縦〈たて〉三メートル、横二メートルあまりの堀があり数段の石の階段〈かいだん〉がつけてあります。そこで身を清めるのです。
また屋台〈やたい〉をかく人は、ブツブツ井戸の水を一升びんにくんでかえり風呂の水に入れて、そこへ入って身体を清めて屋台をかついでいます。

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