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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』東播編 > 田植塚〈たうえつか〉(吉川町吉安・湯谷)

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更新日:2012年10月22日

田植塚〈たうえつか〉(吉川町吉安・湯谷)

安場〈やすば〉(今の吉安〈きちやす〉の一部)の村に、むかし、ひどいおしゅうとめさんがあって、今年はじめて野良仕事に出る花嫁〈はなよめ〉に、
「大町〈おおまち〉(大きな田)を朝じかに植えてこい。」
と、いいつけました。
もともと、三反(約三十アール)ちかくもある田ですので、いくら精出しても植え終わるはずもありません。むかしの田植は、田のあぜにそって回りながら植えつける方法でした。もう、よっぽど植えられたものと嫁さんが頭をあげて見ると、まだ一周も植えていません。陽は西の山の端に近くなっています。気が遠くなってその場にたおれてしまいました。
村人たちは、そのたおれたところに塚を作り『嫁泣〈よめなか〉し田』といって、この田の持ち主には、よくないことが続くとおそれられました。

同じような塚が湯谷にもあります。湯谷のなかほどの一反半(約十五アール)ばかりの田のそばに塚があり、この塚には田植を苦にして死んだ新妻〈にいづま〉の墓です。この墓にさわると、不幸がおこると、だれも取り除く人がありません。

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