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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』東播編 > 乳〈ちち〉の水(加西市谷町)

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更新日:2012年9月24日

乳〈ちち〉の水(加西市谷町)

第十四代仲哀天皇〈ちゅうあいてんのう〉の皇后神功皇后〈こうごうじんぐうこうごう〉が三韓征伐〈さんかんせいばつ〉のため、西へ行かれる途中、皇子〈おうじ〉をお産〈う〉みになり、戦陣〈せんじん〉のこととて御子〈みこ〉を加古川の氷丘〈ひおか〉においておかれた、といわれています。
このとき谷村の八幡さんの使いの鳩〈はと〉が口に水をふくんで、氷丘の土地まで飛んでいって皇子〈おうじ〉にのませ、皇子を育だてたといい、鳩は八幡さんの守り神だといいつたえられています。

鳩が口に水をふくんでいったという井戸〈いど〉は、八幡神社の前にあり深さ二メートルばかりで、夜中の十二時になればまっ白な乳のようになり、朝になれば、水のまわりの石に乳のような白いものがついているので乳の水といわれるようになったといいます。乳のでにくい婦人が八幡神社に参拝して、この水をもらって帰って飲むとかならず出るといわれます。昼でも十二時ごろ通りすがりの人がまっ白の水を見たといいます。

それで十五、六年前までは近くはもちろん、姫路、遠くは明石、神戸からも一か月に二、三十人くらいこの乳の水をもらいに参〈まい〉ってくる婦人があったそうです。
この土地では二軒づつ一年交替〈こうたい〉で一月十三日の祭礼には村の人を集めて、もちをついてお祭りをしています。

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