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更新日:2013年2月18日
昔、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが二人でくらしていました。
この二人は、向かい合わせにいつもこたつにあたっていました。
ある日のこと、となりからおいしいぼたもちをもらいました。
二人はよろこんで食べました。
食べた残りが一つだけになりました。
おばあさんは、
「この一つのぼたもち、だまりっこして、勝った者が食べることにしょうよ。」
といいました。
おじいさんは、
「それはおもしろいやろう。」といいました。
二人はだまってにらみあっていました。
そうしていると、どこからかねこがきて食べようとしたので、おばあさんは、
「コリャ・コリャ。」としかりました。
おじいさんは、にっこりと笑ってぼたもちを食べてしまいました。
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