昭和22年、新しい具象美術を追求する画家が集まり示現会を設立し、今年の東京・国立新美術館では第78回展を開催するに至りました。具象の美を追求することは創立以来の柱ではありますが、単なる技術表現ではなく、キャンバスに向き合う時間が自分自身と対峙することと考え、感情と思考を色や形を使い表現しようとしています。描くことは見えないものを見ようとする行為です。私たちの作品を通じて観る人と感情やメッセージを共有できることを望みます。また、この作品展が地域文化の振興と芸術の普及に貢献できますことを願っています。
示現会 兵庫支部長 岡田慶一