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能登半島地震のテレビ映像、『巨大な鋸』のような壊れた家屋の屋根の連なり、4メートル隆起した海辺、漁港浅瀬の傾いた漁船、避難生活の老人、他々、無気味で痛々しい。 阪神・淡路大震災、私は『自宅全壊』未曾有の恐怖の後、大混乱の生活を強いられた。行動半径は狭く、地震の全体像は判りにくかった。やり場のない苛立ちは収まらず、被災1年目『阪神・淡路大震災メモリアル展』を開催、来場者と地震の話をする場としました。以後11回(東京3回・紀伊国屋画廊、金沢1回・北国新聞会館)催した後、12回目から『徳永卓磨作品展』に名称を変え、毎年4月に。震災後今回で28回目です。神戸、北陸、そして50回訪れたスペインの油絵・水彩画・デッサンを展示してきました。私の作品はすべて現場制作です。 何年か前、スペイン風車の町で早朝、民家の扉を描いていたら地面が軋み、3階上から何枚もの瓦がパラパラ目の前の歩道に。何人もの人が道に飛び出してきましたが声はなし。宿の姪カルメンはベッドからストンと床に落とされたとか。震源地は町南東14kmの隣村アレナレスでした。 徳永卓磨
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