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大阪出身で、大正から昭和初期にかけて活躍し、日本人としての油彩画を追求し続けた画家、小出楢重(1887-1931)。特に裸婦像は「裸婦の楢重」と称されるほどの独自の様式に到達し、日本女性の裸身を絵画上に魅力的に表現しました。 四半世紀ぶりの本格的な回顧展となる本展では、楢重の創作を各時代の代表作とともにたどり、画家が求めた独自の表現について再考します。また、油彩画のみならず、ガラス絵、挿絵、装幀、随筆などに発揮された多彩な才能もあわせて紹介します。さらには、設立者の一人となり、1924年(大正13)に大阪市西区に開設された信濃橋洋画研究所を特集。楢重の教育者としての活動を振り返ります。日本近代洋画史上稀有な才能を発揮した楢重について、その魅力を再発見する機会となるでしょう。
今からおよそ100年前、宗教哲学者の柳宗悦(1889-1961)によって提唱された「民藝(民衆的工藝の略)」。それは、日々の暮らしに寄り添うものに美を見いだすという、新しい価値観であり、提案でした。その対象とされたのは、用途に即してつくられた「手仕事」による生活道具。それは、近代化にともない、失われつつあるものでした。しかし、民藝が目指したものとは、手仕事をそのまま保護するというよりも、その精神を正しく受け取り、新しい生活スタイルに合ったものづくりへと導いていくことであり、何よりも「生活の芸術(アート)」という、私たちが心豊かに生きていくうえで欠かせないものを手放さないという、一つの哲学であったのではないでしょうか。 生活道具の中でも、特に使用頻度の高い「器(うつわ)」は、民藝の「現代性」を体現するものといえるでしょう。民藝では、名も無き職人の手仕事、つまり「無銘性」が唱えられたことで、ともすると、個人作家の美意識によってつくられたものを否定しているかのように思われがちですが、民藝の思想を深く理解し、その根幹を支え、現代へと橋渡しをしたのは、なんといっても、優れた創造性を持つ個人…
本展ではコレクションの中から、2025年に生誕150年を迎える上村松園(1875-1949)、生誕120年を迎える三岸節子(1905-1999)、同じく生誕120年を迎える片岡球子(1905-2008)、そして2026年に没後70年となるマリー・ローランサン(1883-1956)、以上4名の女性画家たちによる作品を一堂に展示致します。 2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)、17ある目標の一つに「ジェンダー平等」が掲げられています。しかしながら採択より10年が経過した現在においてもジェンダーギャップの問題はなお多く残されています。 ましてや彼女たちが画家を目指した100年以上前、今より男性中心の社会であった美術界において、女性が高い志をもって画業を全うすることは大変困難でありました。 そのような状況下にありながら、しなやかに逞しく生きた彼女たちの華やかかつ情熱的で個性あふれる作品は、現代を生きる私たちにもきっと勇気とエネルギーを与えてくれることでしょう。山王美術館でしか出会うことのできない作品の数々をどうぞご覧ください。
中国発祥の「青磁」と呼ばれるやきものは、古来その美しい色合いで多くの人々を魅了し、欧米では「Celadon(セラドン)」という名称で親しまれてきました。青磁は、土やガラス質の釉薬に含まれる鉄分が、酸素の少ない還元状態で焼成されることにより、青緑色に発色しています。その美しい色調は、高価な玉や澄んだ青空などにたとえられました。 本展では、国宝《飛青磁花生》をはじめとする当館所蔵の青磁を一堂に展示し、中国・韓国・日本という東アジア世界で作られた様々な青磁の美しさとともに、生産地や時代ごとの特徴もあわせて紹介します。 なお、本展とともに当館コレクションの代表的作品をご覧いただける<特別展示>と<コレクション展>、さらに大阪・関西万博開催記念の企画として「大阪の宝―MOCOの宝20選」に選定された作品も同時にご覧いただけます。
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