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このたび、奈良県立万葉文化館では、奈良県立万葉文化館・奈良県立美術館 連携企画展「たびにしあれば 奈良県立万葉文化館・奈良県立美術館コレクションから」を開催いたします。 本展は、奈良県立万葉文化館と奈良県立美術館が、初めて本格的に連携して開催する企画展です。奈良県立万葉文化館では、自らの住まう土地を離れて異郷へと向かう「旅」をテーマに、古代における公的な義務であった旅が、中世以降、参詣や文芸、絵画などの創作を通じた個人的な営みへと変化していく過程をたどります。交易や外交の往来のなかで詠まれた歌や、旅行ブームを背景に制作された江戸時代の名所絵やガイドブック、さらに、各地の風景をイメージの源泉とした近現代の絵画などをご紹介します。多様な旅のかたちのなかで生み出された作品を、奈良県のコレクションを通してご覧いただければ幸いです。
美術家・植松奎二(1947- )は1975年に渡独、以降ヨーロッパ各地で個展やグループ展に参加し国際的に活躍しています。初期から一貫して重力や張力といった目に見えないものや、人と世界の関係・存在に関心を抱き、彫刻やパフォーマンスなどその活動は多岐にわたります。また、1986年からはドイツと日本の2拠点で活動を続けます。その中で植松のもとには、購入や交換を通して、影響を受けた作家や同時代の作家たちの作品が集まります。彼の感覚を刺激するものもあれば共鳴するものもあり、それらはまるで宇宙の中で引力を持つ小さな星の集積のようでもあります。 つくり出すこと、そしてそこから生まれた関係とつながるコレクション、さらに広がってゆく思考の先は――。 タイトルの4つのCは、創造する者たちの交流や着想を集めたキーワードとして植松が選んだ言葉です。 本展では、植松の作品と彼がこれまでコレクションしてきた作品を併せて紹介します。対話を秘めた作品群を展観する空間は、鑑賞者にとって新たな知覚の生まれる場となるかもしれません。
2026年4月25日(土)~6月21日(日)の期間、大阪市立美術館にて開館90周年記念特別展「全力!名宝物語 ―大阪市美とたどる美のエピソード」を開催いたします。 昭和11年(1936)に開館した大阪市立美術館は、令和8年(2026)に、開館90周年を迎えます。 日本の公立美術館の中で三番目に古い伝統を持つ大阪市立美術館は、大規模改修工事を経て、現在も大阪の地に確固として息づいています。 歴史は、保存され、未来の礎となります。そして、「物語」へと展開して、形を変えて語り継がれていきます。一方、美術は、その「物語」自体を描くほか、時代や人々の息吹を視覚的に伝承します。 美術館の歴史は、その根幹を成す「美術品」自体が雄弁に語ります。 本展は、開館90周年を記念して、館蔵・寄託の名宝の数々を中心に展示し、美術館をめぐって紡がれた物語、美術に託された物語、そして美術の成立と未来への展望の物語をご紹介します。
現在はキャラクター化され、さまざまなエンターテインメントの題材として人気を博している日本の妖怪。しかし、妖怪は人間にはコントロールできない自然の恐ろしさを具現化したものとして、長らく畏おそれの対象となっていました。そのイメージの源泉となったのは、自然のなかに棲息するさまざまな生き物でした。 また、時に異様な姿かたちや超常的な性質を帯びた生き物が目撃され、その死骸や痕跡がまことしやかに人びとの目の前に開陳されることがあります。現代では UMA(未確認動物)と呼ばれることもある、これら超常的な生物を「幻獣」と呼びます。幻獣は、妖怪と実在の生物とのあいだを揺れ動きながら、この世界の限界を超えるものとして人びとを魅了しています。 この展覧会では、妖怪や幻獣をとおして、日本人と自然環境とのかかわりについてあらためて考えてみたいと思います。
京都の北西、天門の地にある北野天満宮は、菅原道真(すがわらのみちざね)を祭神としてまつる御社です。令和9年(2027)に道真薨去から1125年目の式年大祭「半萬燈祭(はんまんとうさい)」が執り行われることを機に、京都国立博物館では北野天満宮に伝わる国宝・重要文化財17件を中心とした全国の天神信仰ゆかりの品々を一挙公開する特別展を開催します。 史上初となる国宝「北野天神縁起絵巻(承久本)」全巻全場面公開のほか、重要文化財の「弘安本」「光信本」「光起本」など多くの北野天神縁起絵巻を展観し、説話上の北野天神誕生の場面をお届けします。また、京都国立博物館と北野文化研究所の調査によって発見された作品や、日本各地の天満宮・天神社、社寺に伝わる名品の数々から、これまであまり語られてこなかった天神信仰の多様な側面と、これらが日本文化の中で果たしてきた重要な役割をひもときます。
奈良県立美術館では、令和6年度から“日本の伝統文化を知る”展覧会シリーズとして、所蔵作品を中心に奈良や日本の伝統文化を紹介し、その魅力を発信しています。このシリーズの一環として、令和8年度春の特別陳列では刀と撥鏤という2つの分野を取り上げます。 刀の部では、「刀の表情にふれる―奈良県立美術館コレクションから―」と題して、当館所蔵・寄託の刀剣やその文化に関連した作品を中心に展示します。古代からの都であり、数多くの社寺が存在した奈良では、貴族や社寺の需要に応えるために刀剣が作られ、奉納されてきた歴史があります。一方、現代まで伝わった刀剣の保存のほか、刀匠をはじめ、研師などさまざまな人々が刀剣文化を残すための活動を続けています。奈良における刀剣の歴史や作品の魅力を通して、古代から現代まで息づく刀剣の文化を紹介する機会とします。 撥鏤の部では、「天平から宇宙へ―人間国宝・吉田文之の撥鏤―」と題して、撥鏤技法を追究し、創作活動を展開した、撥鏤分野で唯一の人間国宝(重要無形文化財保持者)・吉田文之(1915―2004)を紹介します。撥鏤とは、象牙を赤や紺などに染め、そこに細やかな模様を彫り表す…
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