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2025年9月20日(土)〜11月9日(日)の期間、大阪市立美術館にて特別展「NEGORO 根来ー赤と黒のうるし」を開催いたします。 いわゆる「根来(ねごろ)」は、堅牢な下地を施した木地に黒漆を中塗りし、朱漆を上塗りした朱漆塗漆器(朱漆器ともいう)を指します。おおらかで明快な姿かたちに加えて、長年の使用により表面の朱漆が磨滅して下に塗られていた黒漆が現れることで生まれる古色も、大きな魅力となっています。 かつて大寺院として広く世に知られた根來寺(ねごろじ和歌山県岩出市)で、朱漆器が作られていたとする伝承から、後世にこの名がついたといわれています。 本展では、根來寺が繁栄を極めた中世の漆工品を中心に、その前後の年紀や伝来の確かな名品、著名人の愛蔵品、そして現代に息づく赤と黒に彩られた漆器の数々をご紹介します。また、現代美術家・杉本博司氏によって、室町時代の根来経箱と古墳時代のガラス玉を用いて創作された「瑠璃の浄土」の出品も決定しました。大阪・関西万博が開催されている今年、JAPANを代表する漆の美を心行くまでご鑑賞いただける展覧会です。
大阪出身で、大正から昭和初期にかけて活躍し、日本人としての油彩画を追求し続けた画家、小出楢重(1887-1931)。特に裸婦像は「裸婦の楢重」と称されるほどの独自の様式に到達し、日本女性の裸身を絵画上に魅力的に表現しました。 四半世紀ぶりの本格的な回顧展となる本展では、楢重の創作を各時代の代表作とともにたどり、画家が求めた独自の表現について再考します。また、油彩画のみならず、ガラス絵、挿絵、装幀、随筆などに発揮された多彩な才能もあわせて紹介します。さらには、設立者の一人となり、1924年(大正13)に大阪市西区に開設された信濃橋洋画研究所を特集。楢重の教育者としての活動を振り返ります。日本近代洋画史上稀有な才能を発揮した楢重について、その魅力を再発見する機会となるでしょう。
今からおよそ100年前、宗教哲学者の柳宗悦(1889-1961)によって提唱された「民藝(民衆的工藝の略)」。それは、日々の暮らしに寄り添うものに美を見いだすという、新しい価値観であり、提案でした。その対象とされたのは、用途に即してつくられた「手仕事」による生活道具。それは、近代化にともない、失われつつあるものでした。しかし、民藝が目指したものとは、手仕事をそのまま保護するというよりも、その精神を正しく受け取り、新しい生活スタイルに合ったものづくりへと導いていくことであり、何よりも「生活の芸術(アート)」という、私たちが心豊かに生きていくうえで欠かせないものを手放さないという、一つの哲学であったのではないでしょうか。 生活道具の中でも、特に使用頻度の高い「器(うつわ)」は、民藝の「現代性」を体現するものといえるでしょう。民藝では、名も無き職人の手仕事、つまり「無銘性」が唱えられたことで、ともすると、個人作家の美意識によってつくられたものを否定しているかのように思われがちですが、民藝の思想を深く理解し、その根幹を支え、現代へと橋渡しをしたのは、なんといっても、優れた創造性を持つ個人…
2016年に次いで〈日本画との対話〉と題して開催する本展では、自然と人間、その存在と関わりの探求をテーマに、BBプラザ美術館の日本画コレクションを紹介いたします。 日本画は、日本の風土や日本人の美意識、精神性によって育まれてきた絵画です。多くの日本画家たちは、歴史に培われた伝統を受け継ぎながら、常に新しい表現を切り開き、自然や自身と対峙し葛藤を繰り返しながら、今日に至っています。 今展では、四季折々の美しい自然に自らとの接点を築き、その中に在る人間の存在を描き出してきた画家たちによる珠玉の作品群を紹介いたします。 私たちの心に寄り添い、自己との対話の機会を与えてくれる日本画の世界をお楽しみいただければ幸いです。
本展ではコレクションの中から、2025年に生誕150年を迎える上村松園(1875-1949)、生誕120年を迎える三岸節子(1905-1999)、同じく生誕120年を迎える片岡球子(1905-2008)、そして2026年に没後70年となるマリー・ローランサン(1883-1956)、以上4名の女性画家たちによる作品を一堂に展示致します。 2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)、17ある目標の一つに「ジェンダー平等」が掲げられています。しかしながら採択より10年が経過した現在においてもジェンダーギャップの問題はなお多く残されています。 ましてや彼女たちが画家を目指した100年以上前、今より男性中心の社会であった美術界において、女性が高い志をもって画業を全うすることは大変困難でありました。 そのような状況下にありながら、しなやかに逞しく生きた彼女たちの華やかかつ情熱的で個性あふれる作品は、現代を生きる私たちにもきっと勇気とエネルギーを与えてくれることでしょう。山王美術館でしか出会うことのできない作品の数々をどうぞご覧ください。
長谷川義史さんの作品は、ほのぼのとした雰囲気と表情ゆたかでユニークな登場人物が印象的です。 ダイナミックな筆づかいによって生み出された登場人物たちは、絵本の中で笑いあり涙ありの物語をくり広げます。 ふるさと大阪を舞台に、家庭や学校での日々を描いた作品には、家族や先生、友人を大切に思う気持ちが込められています。また、戦争や震災をテーマにした作品には、身のまわりにある幸せの大切さを改めて考えさせられます。 本展では、絵本原画を中心にイラストやスケッチ、立体作品など約230点 を展示し、「世界中のみんなが笑っていてほしい、幸せであってほしい」という願いが込められた長谷川さんの創作の世界を紹介します。 全国巡回展の最終会場となる本展では、MBSテレビの番組で長谷川さんが描いた尼崎の風景スケッチなども特別出品されます。長谷川さんの作品の魅力をたっぷりとお楽しみください。
ベルナール・ビュフェ(1928-1999)は、黒い輪郭線とモノトーンに近い色づかいで、1940 年代後半に独自のスタイルを確立しました。彼の絵画は、見る人に驚き、不安、ショックを与えるだけでなく、第二次世界大戦で疲弊したフランス人の心を見事に映し出していると称讃されました。ビュフェはピカソに比肩する逸材と評され、その人気と名声は、1950年代末にピークを迎えることになります。しかし 1960 年代になるとビュフェの評価は一変。俗っぽい題材の選択や、時流に逆行する具象絵画へのこだわりが非難の的となり、彼はパリの美術界から排除されていきました。 しかし1980年代になると、ビュフェの才能を称讃する声が再び聞こえ始めます。彼の芸術の真価を問い直そうとする動きが出てきたのです。そして2016 年、長らく封印されていた全生涯にわたる回顧展がパリで開催されました。2020 年代の今は、まさに「ビュフェ・リバイバルの時代」となっています。 本展では、世界屈指のビュフェコレクションを有するベルナール・ビュフェ美術館の所蔵作品より、1940 年代から最晩年にいたるビュフェ芸術を展観します。また、本展…
昨年夏に東京・国立科学博物館で開催され、来場者数は20万人を突破。大好評を博した昆虫をテーマにした特別展「昆虫 MANIAC」が2025年7月12日(土)〜9月23日(火・祝)まで、大阪市立自然史博物館で開催されることになりました。 昆虫は、地球上で報告されている生物種の半数以上となる約100万種を占める最大の生物群です。 ほとんどは体長1cmにも満たない小さな生物ですが、体のつくりから行動、能力にいたるまで、その多様性は驚くほど高く、変化に富んでいます。 世界にはまだ見ぬ昆虫が無数に存在しており、身近な環境にすら将来の新種や新発見が眠っています。 本展では、国立科学博物館の研究者による、マニアックな視点と研究者セレクトのマニアックな昆虫標本、最新の昆虫研究を織り交ぜ、カブトムシやクワガタムシといったおなじみの昆虫はもちろん、クモやムカデなどを含む「ムシ」たちのまだ見ぬ驚きの多様性の世界に迫ります。 ※本展では昆虫および昆虫をはじめとする陸生の節足動物を「ムシ」として扱います。
このたび、奈良県立万葉文化館では特別展「天翔る飛鳥 烏頭尾精の世界」を開催いたします。 明日香村出身の画家で満93歳になる現在まで精力的に作品制作を続ける鳥頭尾精。本展覧会では、16年の歳月をかけて奈良や京都の古都を描いた「古都シリーズ」の最後を飾る「あすかシリーズ」が2024年に完成したことを記念して、奈良の古都(飛鳥・藤原・平城)を描いた作品12点を一挙に公開します。烏頭尾の描く風景画は、澄んだ色彩と穏やかな画面のなかに古代の人々の情感が漂うような画風で、その土地のもつ空気感までも感じられるようです。 烏頭尾は、京都市立美術大学(現、京都市立芸術大学)を卒業後、美術教諭として教鞭をとる傍ら作品制作を続け、初期のころは「鳥」を多く描き、歩く鳥から飛ぶ鳥へ、そしてその鳥たちが風景の中を飛翔しはじめ、やがて古都の風景が作品の主役となっていきます。 本展では、初期から現在までの画業70年のあゆみをたどるとともに、長年の制作活動の裏側を垣間見ることのできる小品を数多く展示します。烏頭尾の学生時代の緻密な模写や写生、水墨画に木版画、人体表現の素描など、さまざまな表現を追求した烏頭尾の知ら…
2025年6月29日(日)〜9月15日(月・祝)の期間、神戸市立小磯記念美術館にて、特別展「藤田嗣治 7つの情熱」、同時開催「小磯良平作品選2」を開催いたします。 本展では、7つのキーワード(自己表現、風景、前衛、東方と西方、女性、子ども、天国と天使)に注目し、藤田嗣治(1886-1968)の創作の源泉をたどります。藤田のカタログ・レゾネを編纂したシルヴィー・ビュイッソン氏の監修のもと、フランス国内の個人が所蔵する版画、素描、油彩、資料を中心に132点を展覧します。 第二部では、藤田とゆかりがある日本人美術家(川島理一郎、板東敏雄、小柳正、東郷青児、岡鹿之助、高野三三男、高崎剛、海老原喜之助、田淵安一)の作品や資料を展示します。 同時開催の「小磯良平作品選2」では、当館が所蔵する小磯良平作品を展示します。
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