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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』但馬編 > よい眼・よい耳(大屋町加保)

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更新日:2012年12月24日

よい眼・よい耳(大屋町加保)

さあ、昔、昔いうても、つい二、三年前のことかも知れんが、ムクロ(モグラ)のやつめ(けなすことば)が「隣村へ行こう。」思って、モクモク・モクモク穴を掘って行きよったら、ドスーンと、大うけな、大うけな音がしたそうな。せえで(それで)、ムクロが「何じゃろう。」思って、土の上へ顔を出すと、トウビ(トンビ)がピーンヒョロ、ピーンヒョロ鳴きもって(ながら)、雲の上で輪をかいとる。ムクロが、
「トウビさん、トウビさん。今の大うけな音は、何じゃろう。」いうて尋〈たず〉ねると、トウビは、
「何をこわがるじゃえ。あれはナ、ブト(ブヨ)のまつ毛が落ちたんじゃ。」いうたそうな。

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