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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』西播編 > 尾崎八幡宮〈おさきはちまんぐう〉の頭人〈とうにん〉(赤穂市尾崎)

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更新日:2013年3月4日

尾崎八幡宮〈おさきはちまんぐう〉の頭人〈とうにん〉(赤穂市尾崎)

昔、神功皇后〈じんぐうこうごう〉が三韓〈さんかん〉へ出征〈しゅっせい〉されたときの話です。
このとき、皇后さまは、臨月〈りんげつ〉のお腹〈なか〉をかかえての出陣〈しゅつじん〉でありましたが、とうとう、お船の中で産気がついてしまいました。いそいで船を尾崎の祠詞〈のりと〉岩に着けて上陸され、そこで無事男の子を出産されました。
しかし、赤ん坊をかかえての戦〈いくさ〉は、とてもできそうにありません。しかたなく、その赤ん坊を祝祠岩の上において船に帰り、三韓にむかって出陣されました。

戦いがすんで凱旋〈がいせん〉されるとき、船の中で、尾崎の祠詞岩の上においてきた赤ん坊のことが気になったので船を着けてみました。岩の上にはたくさんの兎がいて、一人の男の子を守り育てていました。よく見ると、まさしく自分が生んだ子にちがいありません。いそいで家来を迎えにやりました。家来は、その子を肩車にのせて船につれてもどりました。そして、すくすく育って、りっぱな天子になられました。これが応神〈おうじん〉天皇であります。尾崎の八幡さんは、この応神天皇をまつっています。十月十五日の祭礼には、氏子の中からくじ引で頭家〈とうや〉が決められます。頭家が決りますと、その家の子が頭人になります。頭人は、稚児〈ちご〉の衣裳〈いしょう〉をつけて肩車にのせられて、町中をねりあるきます。
その起源〈おこり〉は、この祝祠岩の古事によるものであることはいうまでもありません。

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