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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』西播編 > 人魂〈ひとだま〉(揖保川町)

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更新日:2013年2月18日

人魂〈ひとだま〉(揖保川町)

ドンデンドン デデデン デンデンデン
ドドドンドン デンデン ドンデンドン。

デンデコおどりがつづいています。

きょうは非番〈ひばん〉の日か、龍野藩〈たつのはん〉の武士が揖保川に舟を浮かべ、夕方からえんかいです。川面〈かわも〉も暮れ、ホタルが飛びかうころ、いままでなりもの入りのえんかいが、ぴたっとやみました。そして急に怒声〈どせい〉と悲鳴〈ひめい〉がいりまじり、舟が岸に引き返してきます。
さきほどまで、酒を汲〈く〉みかわしていた武士〈ぶし〉たちが、ほんのささいなことからけんかになり、あげくのはてに、ひとりの武士が切り殺されてしまったのです。切り殺された武士の息子が仇打〈あだう〉ちに出ましたが、その息子も殺されて返り打ちにあったということです。

その事件〈じけん〉があってから、毎年夏になると、人魂が出るといううわさが、村人たちの間にいいかわされるようになりました。無念〈むねん〉をはらすことのできない武士の魂が、成仏〈じょうぶつ〉できずに出るのだろうということです。
夏の夜になると、村人たちは、そこへは近づかないようになったということです。
そこは、いまの揖保川町半田片島井堰〈いせき〉のあるところだそうです。

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