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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』西播編 > 佐用の朝霧〈あさぎり〉(佐用郡)

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更新日:2012年11月26日

佐用の朝霧〈あさぎり〉(佐用郡)

佐用郡一帯は、四季を通じて濃〈こ〉い朝霧〈あさぎり〉がたちこめることで知られており、「佐用の朝霧、那波〈なば〉の夕霧〈ゆうぎり〉」とならび称されて有名です。なぜ四季を通じて、二、三十メートル先も見えぬほど、濃い朝霧に包まれるのでしょうか。

佐用町に祭られている佐用津比売〈さよつひめ〉神社の祭神は、大国主命のお妃〈きさき〉である玉津比女命〈たまつひめのみこと〉であります。
出雲の国にお住いの大国主命は、妻恋いしさのあまり、はるばる山路をこえて毎夜のように佐用の地に玉津比女命をお尋ねになり、朝は夜が明けぬうちに出雲の国へお帰りになっていました。が、ある朝のこと旅の疲れか別れの悲しさか、つい時を過され夜が明けてしまいました。外では朝の早い野良で働く人たちの姿があちこちに見え、もう帰るに帰れずすっかり困っておられました。
玉津比女命は、霧の中から生まれられた神様です。そこで神の威徳〈いとく〉をあらわして、暗夜のような濃い霧を吹き出してあたりに立ちこめ、大国主命はこの霧にまぎれてお帰りになりました。
その後、玉津比女命は、はるばる尋ねてこられる大国主命がゆっくりできるよう、こうして四季を通じて濃い朝霧をたちこめるようにしておかれるのだといいます。

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