• お問い合わせ
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • サイトマップ
  • 携帯サイト

メニュー

ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』西播編 > カッパの証文〈しょうもん〉(上郡町)

ここから本文です。

更新日:2012年11月26日

カッパの証文〈しょうもん〉(上郡町)

昔、何時のころかわかりませんが、今の赤〈あか〉い花〈はな〉(赤岩鼻〈あかいわはな〉)の下がまだ細い道しかなかったころ、一人の馬車ひきが、いっぱい荷物を積んで車を馬に引かせて通っておりました。

大へん疲れたので一服しようと、腰をおろして休んでおりますと、急に馬が高い声でいななくので、何事かとふりかえってよくよく見ると、一匹のカッパが馬の尻に頭をつっこんで、腸をひきずり出そうとしているところでした。
腕自慢〈うでじまん〉の馬車ひきは、「生意気〈なまいき〉なカッパめ!」とばかりにカッパを引き離し、にらみすえながらこらしめようとしました。カッパは泣いてあやまり、
「赤松から有年の間には、私の仲間のカッパ族を、子子孫孫〈ししそんそん〉まで住まわせません。」と誓うので、証文を書かせ逃がしてやりました。カッパはお礼をいいながら下流の方に逃げて行きました。

そのカッパの証文が、上郡町市町の稲荷さんに保管されているということですが、誰も見た人はいません。

お問い合わせ

情報管理部広報係

電話番号:078-331-9962

ファクス番号:078-331-8022