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ホーム > 学校・授業の教材 > 郷土の民話 > 『郷土の民話』淡路編 > 鎧崎・間なし地蔵(阿那賀・志知)

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更新日:2012年10月15日

鎧崎・間なし地蔵(阿那賀・志知)

鎧崎〈よろいざき〉(小さな民話その一)(西淡町)

瀬戸内海では、源氏と平家が戦いを交えたと思われる伝承〈でんしょう〉の地が多い。
淡路島の昔人は平家〈へいけ〉に味方〈みかた〉した伝説〈でんせつ〉が多く、平家の落人〈おちゅうど〉の鎧〈よろい〉がこの地鎧崎〈よろいざき〉に流れつき、当地の人は、平家の戦死者を手厚くほおむり、戦傷〈しょう〉者を保護〈ほご〉したと伝えられている。戦死者の鎧は大切にこの地で安置〈あんち〉され、その霊〈れい〉をなぐさめたと言われ、この地の岩盤〈ばん〉が長い年月の間に鎧の草ずりに似〈に〉てきたというところから、この地一体〈いったい〉を鎧崎という。

間〈ま〉なし地蔵〈じぞう〉(小さな民話その二)(西淡町)

大昔、地蔵堂をあらした盗人〈ぬすびと〉が間〈ま〉なしに捕〈とら〉えられたというので間なし地蔵〈じぞう〉と名づけられたそうである。
ふしぎなことに、各地で地蔵の中の本尊仏蔵〈ほんぞんぶつぞう〉がよく盗〈ぬす〉まれたことがある。しかしこの間なし地蔵の仏像だけは盗〈と〉られなかったそうである。間なしに捕えられては大変だそうだから…。
ここは、西淡町口河内、平和な山村に昔から伝わり、ふしぎにこの話をきいて育った子供たちの心は素直〈すなお〉で明るく、間なし地蔵の伝承は小さな民話〈みんわ〉となって、広く語りつがれている。

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