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平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』は、日本文学史を代表する王朝物語です。雅な宮廷を舞台に繰り広げられる光源氏や個性豊かな女性たちの恋愛模様、人生模様は、後世読み継がれる中でさまざまな文化や美術を生み出しました。 本展では、源氏物語の場面やモチーフを表した麗しい絵画、工芸品を一堂に集め、後世につくられた写本や注釈類、さらに芸能への広がりも紹介することによって、わが国の文化に豊かなかがやきを与え続けたこの名作の魅力を再発見します。藤原定家が校訂した写本「青表紙本」や、国内外で分蔵され全体像がわからないゆえに“幻の源氏物語絵巻”とも呼ばれる「源氏物語絵巻(盛安本)」など、過去最大規模、約250件(予定、巡回含む)の多彩な文化財をご覧いただけます。 京都国立博物館での源氏物語展の開催は、約50年ぶりとなります。どうぞご期待ください。
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一本の木には、それぞれ固有の形と表情があります。ジョージ・ナカシマ(1905?1990)は、その個性を生かす家具を追求した家具デザイナーであり木工家です。節や割れ、年輪のゆらぎを受け止めて生まれる造形は、工業製品とも工芸品とも異なる存在感を放ち、そこには素材への深い敬意に根ざしたものづくりの思想が息づいています。 同展では、60年以上にわたり唯一日本でナカシマの家具を製作し続ける香川県・桜製作所の現場に焦点を当てます。一本の木を見極め、かたちへと導く職人仕事から浮かび上がるのは、大量生産や模倣とは一線を画す、素材と向き合う誠実なものづくりの姿です。木の生命を「かたち」へと導く職人たちの営みに触れ、ものを使い継ぐ豊かさを見つめ直す契機となれば幸いです。
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さわって!わかる!ひょうごの歴史と文化! 普段は、ホンモノの資料を見ることが中心の博物館。今回は県内各地の伝統工芸品や、館蔵資料の複製品を作成することで、視覚だけでなく聴覚・触覚・嗅覚などの五感を通じた体験型の展示をご用意しました。 言語や性別、年齢、障がいの有無などにかかわらず、多くのみなさまにお楽しみいただける「ユニバーサルミュージアム」をめざした試みに、ぜひご参加ください!
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「日本画」とは、日本の伝統的な絵画の総称ですが、一般には、明治時代以降、西洋から伝えられた油彩画と区別するために生まれた呼称です。墨や膠(にかわ)、岩絵の具といった日本古来の伝統的な画材を用いて描かれており、近世以前より伝えられてきた技法や表現に、西洋画などの影響を取り入れながら変化し、展開してきました。本展では、当館の所蔵品・寄託品の中から近代日本画の優品を展示し、その歴史的な流れを振り返ります。 また、特集展示として奈良ゆかりの日本画家・庄田鶴友(しょうだかくゆう)と植中直斎(うえなかちょくさい)の作品を紹介します。鶴友による情感豊かな風景画や直斎が描いた歴史浪漫溢れる人物画を通して、日本画の持つ魅力や特質を探ると同時に、時代を越えて受け継がれてきた日本画特有の感性や美意識に触れる機会となれば幸いです。
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土を焼き固めるという意味では、長い歴史を持つやきもの。けれども、自由なかたちを得て、現代アートと同様に多種多様な表現が生まれたのは、じつは戦後から。まだまだ新しいものなのです。その名も「現代陶芸(ゲンダイトウゲイ)」。本展では、特にうつわではない、いわゆる立体作品に注目し、当館の現代陶芸コレクションの中から、各時代を代表する作家の作品を抽出し、緩やかな年代順でご紹介します。「クロニクル」には、「年代順に記録する」というほかにも、「壮大な物語」というような意味もあります。すべての時代を詳細に追うことは叶いませんが、展示を見進めていくうちに、それぞれの時代の潮流や熱気から、陶芸表現の広がりとダイナミズムを体感いただけるのではないでしょうか。 本展ではまず、現代陶芸のパイオニア世代のレジェンド・林康夫(1928- )の作品に焦点を当てます。林の作品をクロニクルに振り返ること=現代陶芸の歴史を知る、と言っても過言ではありません。林は1947年に前衛的な陶芸制作を目指して京都で結成された「四耕会」に19歳で創設メンバーとして参加し、「芸術への希求をやきもので挑んだ」気鋭の作家。98歳となっ…
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上前智祐(1920?2018)は、前衛美術グループ「 具体美術協会 」に草創期から解散まで在籍していた美術家です。 1972年の具体解散後もその精神を受け継ぎ、生活の中で日々新しい美意識を獲得しながら、絵画、縫い、オブジェ、版画と、様々な技法により、生涯をかけてその非具象の美を追求しました。 同展では、上前が1975年からはじめた「 縫い 」の作品に焦点を当て、初期の具象絵画から後年の非具象絵画、オブジェ、版画と共に展観します。 積層する時間が込められた、点や線の集積が生み出す豊かな色彩とマチエールを通して、描くこと、創ることで独自の画境を深めつづけた上前作品の本質と魅力に迫ります。
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『ゲゲゲの鬼太郎』などで知られる日本漫画界の鬼才・水木しげるは、鳥取県境港で過ごした少年時代に見た正福寺所蔵の「地獄極楽絵図」に心を奪われて以来、目に見えない世界を信じるようになり、生涯にわたって不思議な世界を探求・表現し続けました。 同展は太平洋戦争の激戦地ラバウルで生死の境をさまよい片腕を失い、極貧時代を乗り越え、独自の漫画表現に到達した水木の画業を、漫画原稿や原画、愛用の道具、多彩な映像資料で紹介する大規模回顧展です。 画業生活のスタート地点となった神戸で、世代を超えて人々の心に響き続ける水木ワールドをどうぞお楽しみください。
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丸木スマ(1875?1956)は、広島県生まれ。1948年、家族のすすめで、73歳から絵を描き始めました。身近な自然や生き物を描き、1950年以降、女流画家協会展や再興日本美術院展などに入選。専門的な美術教育を受けていない高齢の女性が、異例の画壇デビューを飾ったことは、当時の美術界に大きな衝撃を与えました。 華々しい快挙を成し遂げたスマですが、そのわずか数年前、70歳のときに広島に原爆が投下され、スマは爆心地から2.5キロメートルで被爆しました。奇跡的に生き延びますが、その翌年には夫と死別するなど、過酷な人生の局面を迎えます。そして終戦から3年後、スマは絵筆をとり、81歳で没するまでの間、ひたすらに描き続けたのです。 同展では、初期から晩年までの作品や関係資料を、約130点のボリュームで紹介します。自由奔放でユーモラス、ときに目がくらむほど色鮮やか──多くの失われた命を目の当たりにした彼女が描いた、草、花、生き物、そして人々の姿。生命力に溢れた絵の数々は、複雑な現代社会を生きる私たちへの力強いエールとなることでしょう。
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江戸時代初期にあたる寛永3年(1626)9月、大御所徳川秀忠・将軍徳川家光の招きにより後水尾天皇が京都・二条城に行幸されました。初日の9月6日には、天皇一家と公家、将軍と全国の大名がそろう天下の大行列に、京の街は空前の活況を呈します。寛永行幸は泰平の世の到来を告げ、新たな文化の胎動をうながしたともいえるのです。 同展では行幸行列を活写する泉屋博古館所蔵 《二条城行幸図屏風》 (京都市指定文化財) を中心にこの歴史的盛事を振り返ります。そしてその前後から17世紀後半にわたり展開した寛永文化について東福門院 (徳川和子) という一人の女性を起点に見つめていきます。将軍の娘にして天皇の后となった彼女の周辺では、後水尾天皇、千宗旦、松花堂昭乗、小堀遠州、野々村仁清など、きら星の如き文化人たちが身分を越えた交流を通じ、それぞれの美の形を結びました。会場では公・武・民の架け橋となった東福門院ゆかりの品々をまじえ、その美と交流の足跡をたどります。 泉屋博古館の近隣には東福門院菩提寺の光雲寺をはじめ、江戸初期復興のゆかりの社寺が点在しています。往時の雅人の息づかいを今に伝えるこの地で寛永文化に思…
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愛娘・麗子の肖像画で知られ、日本の近代美術史を代表する画家の一人である岸田劉生(1891-1929)。 黒田清輝の洋画研究所で外光派の表現を学び、雑誌『白樺』に紹介されたゴッホなど後期印象派の作品に強く感銘を受け画風が変化、北方ルネサンスの細密な写実表現を経て、中国の宋元画や肉筆浮世絵といった東洋画への傾倒へと至るまで、わずか38年の短い生涯で、日本画や油彩画といった洋の東西を超えた多彩な作品を描きました。 同展では、岸田劉生の生誕135年を記念し、4年ぶりの展示となる《麗子肖像》をはじめとする肖像画、京都時代の日本画、晩年の静物画など、同館所蔵の劉生作品を一堂に公開いたします。またコレクションより、武者小路実篤ら白樺派文化人との交友を示す《白樺同人寄書帖》、富本憲吉、梅原龍三郎、中川一政など、劉生と関りの深い同時代の作家作品もあわせてご覧いただきます。 山王美術館でしか出会うことのできない作品の数々を、どうぞお楽しみください。
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一般財団法人 兵庫県学校厚生会
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